「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める
Twitterを適当に読んでいたらこんな本が流れてきました。
その方がやたらと絶賛していて、元から思考法の本は好きなので即購入。
頭のゴミってなんだろうな?
よく何をしたいか分からなくなるから、解決策が見つかればいいなと期待しながら読みました。
著者は苫米地英人博士です。認知科学、計算機科学が専門のようですがプロフィールを見ると色々とすごすぎて紹介できません笑
脳は昨日までの情報で今を判断する
僕らは今この瞬間に何かを見たり、聞いたり、選択したりします。それは脳が昨日までに重要だと判断した情報から、見たり聞いたりするものを選んでいるようです。
ちょっとピンときませんが、僕らの体が平熱よりも高くなると体調が悪くなるように、脳も劇的に変化しない方が安定で心地よいのでしょう。
その安定化させようとする機能(ホメオスタシス)が原因で、転職や新しいことを始める時に現状を変えることに躊躇してしまうようです。
しかし、なかなか変われないと悩んでいる人にとっては「脳の仕業だな」と思えれば少し対策できそうです。
変わった自分を強くイメージ
脳にはコンフォートゾーンと呼ばれる「楽でいられる範囲」があるようです。基本的にはコンフォートゾーンからは出ようとしないし、楽な範囲で安定化させようとホメオスタシスが強力に働きます。
コンフォートゾーン×ホメオスタシスのコンボになると、人間は変わろうとするのは大変です。
そんな脳の仕業に対抗するには、
⒈実現可能ではなく現状から並外れたゴールを設定する
⒉ゴールを臨場感を持ってイメージする
⒈に関しては、自己啓発本などでは現実的な目標設定をしろとありますが、著者曰わく「現状内にゴール設定するなら、現状肯定となり、あなたの現状は何も変わらない」と書かれています。
あえて現状とは程遠いゴールを決めることで現状を否定しやすくなるということでしょぅか。今の延長戦上にゴールを設定しても大した変化にならないのは確かにと思いました。
⒉について、臨場感を持ってイメージすることで、脳はそれが現実と勘違いするようです。イメージしたことが現実ということは、脳にとってはそれがコンフォートゾーンとなり変化への原動力になります。
臨場感というのがピンとこない人は小説に置き換えると分かりやすいです。小説は文章を読んでるだけですが、風景や登場人物の姿がイメージできます。そして、内容によっては涙が出ることもあります。文章を読んでいるだけなのに。
そう考えると、脳というのはイメージだけで十分に勘違いさせることができそうです。僕らには無意識な現状維持の力が働いているのであれば、それを利用することで新たな一歩が踏み出せそうな気がします。
ToDo
この本は最近読んだ中でも非常におすすめです。脳のことなので難しそうに感じますが、分かりやすい例も都度紹介されているので、なるほど!と納得できます。
新しいことを始めたり、変わりたいと願う人にはぜひ読んでいただきたいです。
・ゴールを最低8つ設定する
・まずはコンフォートゾーン、ホメオスタシスを意識する
・ポジティブな自己対話をして自己評価を高める