センスは知識からはじまる
服装、インテリア、資料作成などセンスがいいと感じる人がいる。配色やレイアウトなど、自分では思いつかない美しさを表現する人がいる。
自分もセンスがいいと思われたいし、少なくともダサいとは言われたくない。
しかし、「センス」とは生まれ持った感覚や個性であり、数学や歴史のように勉強したところで大して磨かれるものではないと思っていた。
そこでこの本のタイトルである。
「センスは知識からはじまる」のであれば、インプットすれば磨かれるのではないか?と平凡なセンスしかない僕でも変われる気がしてページを進めた。
センスってなに?
そもそもセンスってなんだろうか?
自分が美しいと思う感じるモノを他人が同じように感じるとは限らない。人によってセンスがいいと感じるものは違うので、これが正解!というものはないはずだ。
この本曰わく、
「センスのよさ」とは、数値化できない事象のよし悪しを判断し、最適化する能力のことである。
服装のおしゃれ度は数値化できない。けど、お店の雰囲気や自分の個性から最適化したコーディネートはすることはできる。それを「センスがいい」と言うようだ。
では、どうしたらセンスがよくなれるか?
そのためには普通を知ることが必要らしい。
普通を知っているということは良いもの、悪いものも知っていることであり、その中間が普通に値する。
普通を知っていれば、超良いのかまあまあ良いのか判断することができる。そこを測れるとセンスが良いモノを作りだせる可能性がある。
例えばソファを買う時、雑誌を大量に読んだりamazonで高級なモノとお手頃なモノの両方を見たりする。そうすれば製品の違いが分かってきて、中間らへんの製品を見定めることができる気がする。
普通の基準が自分の中あれば、部屋の雰囲気にマッチして身の丈に合ったセンスのよいソファが選べるはずだ。
自分の好き嫌いはキケン
センスがよいと判断するのは他人だ。だから、自分はこれがいいと思う!みたいな主観はセンスにとって最大の敵になってしまう。
思い込みや好き嫌いの主観性を捨てて、客観的に考えないとセンスはよくなれないようだ。服装も体型、雰囲気、個性を客観的な情報を考慮した方がセンスがよくみえるらしい。
たまに彼氏の服装がダサいから彼女が服を選んであげるカップルがいる。
単純に彼女の好みもあるかもしれないが、客観的に彼氏のことを見ているからこそ似合う服を選べるのではないかと思った。
センスとは、客観的な情報をたくさんインプットして人、時、場所に合わせて最適な選択をすることだと僕は理解した。
先天的な能力ではないというのは自分次第で向上する可能性がある。
センスは自分で磨くことができる!
ToDo
・良いもの、悪いものから普通を知る
・主観や自分の好き嫌いで評価しない
・本屋では目に留まった本、全く興味ない本も手に取って見る