歴史嫌いこそ読んでほしい。超面白い「笑えて、泣けて、するする頭に入る 超現代語訳 幕末物語」
学生の頃、歴史のテストは年号と単語を覚えていればそれなりの点数はとれた。だけど学ぶ楽しさはまったく感じられなかった。
「過去のこと勉強して何になんの?大事なのは未来!テクノロジー!」みたいな単純な考えで理系に進んだのが僕だ。
そんな視野狭い系男子の僕が本屋で普段なら気にならない本を手に取っといた。
今までの自分なら視界にすら入らないジャンルの本。途中で読むのやめるかもと思っていた本。しかし、気づいたら僕は幕末に夢中です。
まさに"超現代語訳"
歴史というのはノンフィクションなわけで、ストーリー性もあるからつまらないはずはないのだ!そこを灰色にかえてしまうのが学校の教育なのかな。
この本が読みやすい理由が文法が超現代的だから。
「メンヘラ」「炎上」など今時の単語がバンバン出てくるし、西郷隆盛や徳川将軍の登場人物の語り口調もイマドキ若者っぽく書かれている。だから堅苦しさは皆無。
それでいて時間の流れと出来事や登場人物についてはしっかり書かれているから分かりやすく幕末について学べる。
「安政の大獄」「桜田門外の変」ってワード。なんとなく覚えているけど、何が起こったかなんて大人になったら忘れちゃいますよね。この2つは井伊直弼っていう人(悪魔)に関連する出来事なんですけど、話の流れを知るからこそ面白いし忘れない。
他にも新撰組ができた成り立ちや、吉田松陰っていう面白人物のことなど、この本を読んで思うことは、、
幕末、超おもしれーーーー!!
てか歴史っておもしれーーーー!!!!
なんですよ。
幕末に関してはこれを教科書にすればいいんじゃないかって思います。本当に。
年号と出来事をひたすら板書する授業なんかよりも、この本を生徒に読ませた方が絶対に覚えると思います。
歴史にまったく興味のなかった僕が今や、吉田松陰や高杉晋作のファンになりつつあります。もっと知りたいと思ってますもん。
幕末ってるろうに剣心や銀魂の時代設定にもよくなってるので、無知な人でも入りやすいのかもしれません。聞いたことある名前の人多いですしね。
始まりは関ヶ原の戦いからペリーが来航したときからです。そこからまさに動乱の時代。
本の冒頭にもありますが、幕末はまさに今の時代と似ていると思います。これまでの価値観や常識が変わろうとしていて、見たことない新しい技術がどんどん出てくる。
そんな時代に生きる僕たちだからこそ、幕末を生きた人々の気持ちに共感できることもあるかもしれません。たぶん。